オタ系アラサー女のあれこれ日記

コスメ、美容、Kindle、テレビ・映画、本、美術など好きなものについていろいろ書き連ねます。

なんて心惹かれるタイトルなんだろう~山内マリコの本

 以前アマゾンを見ていた時、たまたまおすすめとして挙がっていた書籍のタイトルが目に留まり、一気に心をもっていかれました。

 

ここは退屈迎えに来て

『さみしくなったら名前を呼んで』

 

共鳴するみたいに、何度もタイトルの言葉を心の中でなぞり、唱え、噛みしめました。

 

作品が多数映画化もされている山内マリコ先生の本です。

ja.wikipedia.org

 

それから山内先生の本に興味をもちました。

今回ご紹介したいのは、この山内マリコ先生の『かわいい結婚』という本です。

結婚や女性の人生について、アイロニカルに、だけど楽しく、考えさせてくれる物語「かわいい結婚」、「悪夢じゃなかった?」、「お嬢さんたち気をつけて」の三つの作品が収録されています。


この本でも、山内先生の言葉のチョイスや例えは絶妙で、共感することも多かったです。
そして、気の合う女友だちとおしゃべりしているように、とても楽しく、何度も読み返したくなる本なのです。 


わたしが一番気に入ったのは、書籍タイトルにもなっている「かわいい結婚」。


「かわいい結婚」のあとには、「現実の生活」が待っていることを教えてくれる物語。


家事が苦手な主人公が、なんとか一日の家事をやり終えた後に、ふと結婚生活とは、これが一生続くことなんだと、はじめて気づく場面など、はっとさせられました。
彼女は「だまされたああああ」と絶叫します(笑)

主人公が、家事のコツとして、『天空の城ラピュタ』の飛行船の厨房シーンを再生することを思いつくくだりも、面白い(笑)

結婚とは何なのか考えさせてくれる作品ではありますが、重い雰囲気ではなく、クスクス笑えたりと、とても楽しいです。

 

ただ、結婚前に読むと、結婚観が変わるかもしれませんよ。

 

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)

 
さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)

さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)

 
かわいい結婚 (講談社文庫)

かわいい結婚 (講談社文庫)

 

 

 2019年12月12日

akanees