お気に入りの楽譜本とES110で弾いてみた感想を紹介します
こんにちは。
以前、電子ピアノーKAWAIのES110を購入したことを書きましたが、今でもピアノの練習を続けています。(記事の一番下にES110レビューのリンク貼っています)
実は、すぐ飽きてしまったら、もったいないな…!と、少し恐る恐る電子ピアノを購入していたのですが、今でも在宅時間の趣味として楽しめていて、本当にいい買い物をしたな、と思っています。
家族がクラシック曲を聴くのが好きな影響もあって、この曲を弾いてみたい!欲が次々に湧いてきます。大事ですよね…この弾いてみたい!というモチベーション(*'▽')
私は小学生の頃に、たまたま家に置いてあったピアノを趣味で弾き始め、その後、弾いてみたい曲の楽譜を探して購入、練習を続け、そして独学でも演奏を楽しめるようになりました。
今回は、昔と今のお気に入りの楽譜本、そして、素人目線ですがES110で実際に曲を弾いてみた印象はどうか、など少しご紹介できたらと思います。
①『5分後にだれでもピアノが弾ける本』『5分後にだれでもピアノが弾ける本2』
古い本だけど、私が小学生の頃に初めて購入して、ピアノに親しむきっかけになった本です。
一冊目では「いい日旅立ち」「別れの曲」、二冊目では「エリーゼのために」「アイネクライネナハトムジーク」など数々の有名曲を弾くことができます。(原曲より少し簡単にアレンジしてある楽譜です。)CDも付いていて参考になりました。
何より、一番の特徴は楽譜の色音符。
どういうものかというと、各音符に、ド=赤、レ=オレンジ、ミ=黄、……と色がついているので、それぞれの対応を覚えて、色の通りに鍵盤を押していくと、ドレミを読めなくても、ピアノ演奏が楽しめるのです。
本には、鍵盤シールという、各色のシールが付属していて、これを鍵盤に貼っておくこともできます。
私は独学でピアノ演奏をしていたので、楽譜を読む知識などはなかったのですが、この本を使って練習を続けて、本当に「エリーゼのために」などの有名な曲を弾くことができるようになりました。
ただネット上には、色音符を使い続けていると、色が付いていない本来の楽譜を読むのが苦手になってしまう、という指摘もあります。
実際、この影響かどうかわかりませんが、私は未だに楽譜を読むのは苦手です……
しかし、この本がなければ、そもそも、ピアノ演奏の楽しさを知ることもできなかったと思うので、最初のとっかかりとして購入してよかったと思っています。
1998年出版ということで、結構古い本なので、Amazonや楽天でも中古でしか見つけられず…残念。
ただ、この本でなくとも、子供向けのものなど含めて、色音符の本の販売があるようですので、興味のある方は、「色音符」で検索してみてください。
↓楽天
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②『音名カナつき やさしいピアノ・ソロ クラシック定番曲80選』
こちらは、最近購入した本です。
ピアノを弾くこと自体が久しぶりだったので、楽に弾き始められるよう、「音名カナ付き」に惹かれて購入しました。
↓下の曲目を見てかるように、ピアノ曲から交響曲まで、本当にたくさんの曲が収録されているところが魅力です。
テレビやCMで聴いて「このクラシック曲いいな」と思って、この本を確認すると、大概は掲載されています。すぐにピアノで、その曲の雰囲気を味わうことができるのがいいところです。
曲目
【バロック音楽】
■カノン(パッヘルベル)
■「春」~『四季』より(ヴィヴァルディ)
■メヌエット ト長調(バッハ)
■G線上のアリア(バッハ)
■主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
■アヴェ・マリア(バッハ、グノー)
■オンブラ・マイ・フ〜歌劇『セルセ』より(ヘンデル)
【古典派音楽】
■セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章(モーツァルト)
■交響曲第40番ト長調より第1楽章(モーツァルト)
■「トルコ行進曲」ピアノ・ソナタ第11番イ長調より第3楽章(モーツァルト)
■キラキラ星変奏曲(モーツァルト)
■交響曲第5番ハ短調「運命」より第1楽章(ベートーヴェン)
■交響曲第7番イ長調より第1楽章(ベートーヴェン)
■「歓喜の歌」~交響曲第9番ニ短調より第4楽章(ベートーヴェン)
■メヌエット ト長調(ベートーヴェン)
■エリーゼのために(ベートーヴェン)
■ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」より第2楽章(ベートーヴェン)
■ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」より第1楽章(ベートーヴェン)
■ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」より第1楽章(ベートーヴェン)
■トルコ行進曲(ベートーヴェン)
■ガヴォット(ゴセック)
【ロマン派音楽】
■「小犬のワルツ」ワルツ第6番変ニ長調(ショパン)
■「別れの曲」エチュード第3番ホ長調(ショパン)
■ノクターン第2番変ホ長調(ショパン)
■「英雄」ポロネーズ第6番変イ長調(ショパン)
■プレリュード第7番イ長調(ショパン)
■「雨だれ」プレリュード第15番変ニ長調(ショパン)
■結婚行進曲(メンデルスゾーン)
■野ばら(シューベルト)
■アヴェ・マリア(シューベルト)
■楽興の時 第3番(シューベルト)
■見知らぬ国~『子供の情景』より(シューマン)
■トロイメライ~『子供の情景』より(シューマン)
■ラ・カンパネラ(リスト)
■愛の夢 第3番(リスト)
■ため息(リスト)
■ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウスⅠ世)
■美しく青きドナウ(ヨハン・シュトラウスⅡ世)
■アンネン・ポルカ(ヨハン・シュトラウスⅡ世)
■乾杯の歌〜歌劇『椿姫』より(ヴェルディ)
■凱旋行進曲〜歌劇『アイーダ』より(ヴェルディ)
■人形の夢と目覚め(エステン)
■花の歌(ランゲ)
■乙女の祈り(バダジェフスカ)
■喜歌劇『天国と地獄』より序曲(オッフェンバック)
■ワルツ第15番変イ長調(ブラームス)
■子守歌(ブラームス)
■ファランドール~『アルルの女』第2組曲より(ビゼー)
■ハバネラ~歌劇『カルメン』より(ビゼー)
■プロムナード~組曲『展覧会の絵』より(ムソルグスキー)
■花のワルツ~バレエ『くるみ割り人形』より(チャイコフスキー)
■金平糖の踊り〜バレエ『くるみ割り人形』より(チャイコフスキー)
■情景~バレエ『白鳥の湖』より(チャイコフスキー)
■結婚行進曲(ワーグナー)
■交響曲第9番「新世界より」第4楽章(ドヴォルザーク)
■ユモレスク(ドヴォルザーク)
■モルダウ~交響詩『我が祖国』より(スメタナ)
■白鳥~組曲『動物の謝肉祭』より(サン=サーンス)
■朝~『ペール・ギュント』第1組曲より(グリーグ)
■タイスの瞑想曲(マスネ)
【近・現代音楽】
■シシリエンヌ(フォーレ)
■子守歌〜組曲『ドリー』より(フォーレ)
■ボレロ(ラヴェル)
■亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
■ゴリウォーグのケークウォーク(ドビュッシー)
■月の光~『ベルガマスク組曲』より(ドビュッシー)
■アラベスク第1番(ドビュッシー)
■口笛吹きと犬(プライアー)
■ジムノペディ第1番(サティ)
■グノシェンヌ第1番(サティ)
■剣士の入場(フチーク)
■木星~組曲『惑星』より(ホルスト)
■行進曲「威風堂々」第1番(エルガー)
■愛の挨拶(エルガー)
■誰も寝てはならぬ~オペラ『トゥーランドット』より(プッチーニ)
■ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
■ピアノ協奏曲第2番ハ短調より第1楽章(ラフマニノフ)
■モンタギュー家とキャピュレット家~バレエ『ロミオとジュリエット』より(プロコフィエフ)
■ラプソディ・イン・ブルー(ガーシュウィン)
■アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン)
ただ、気になるところが二点。
まず、音名カナの読みにくさ。
文字の色が薄くしてあり、そして、すべての音符にカナを振ってあるので、ごちゃごちゃして、かえって、読みにくいところがあるのが残念でした。
「♭ド♭ド♭ド」みたいな、同じ音が続く時とか、すぐにわかるところは、カナ振らない方が読みやすいと思うのです。
また、この本では、元がピアノ曲でも初心者用にアレンジされています。
楽しいアレンジがある一方、より難しくなっていたりして、どうしてこのアレンジなのか、不思議に思うことも。
また曲数が多いという長所がある一方、ページ数の関係もあって、原曲と聴き比べて、物足りなさを感じることがありました。
これが↓③の楽譜本を買うきっかけにもなったのですが…
とにかく曲数の多い本なので、久しぶりにピアノを弾かれる方や、譜読みが苦手な方で、たくさんのクラシック曲に触れたいという方には、おすすめです。
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③『先生が選んだピアノ名曲120選Ⅱ』『先生が選んだピアノ名曲120選Ⅲ』
②の楽譜本を使っていると、アレンジされた曲では物足りなさを感じるようになって、原曲を弾きたい!と思って購入した本です。
曲数が多い割に価格が低めで、お得感を感じたのと、楽譜が大き目で読みやすいところ、そして本を開いて固定しやすいところがお気に入りです。
さすがヤマハの出版です!
(Ⅰ巻(1540円)、Ⅱ巻(1650円)、Ⅲ巻(1750円)で合計120曲になります)
最近はベートーヴェンの「月光」の第一楽章とラフマニノフの「鐘」を練習しています。
両方とも私にとって難易度は高いですが、ずっと弾いてみたいと思っていた曲だったので、意気込みは十分です!
そして、ES110で、これらの曲を弾いてみた印象はどうかというと、十分気持ちよく弾くことができますよ。
まず、ピアノの音で大きな強弱の差はつけられます。「鐘」の最後の方とか、思いっきり力強く弾いて迫力を出すことができます。気持ちいいですよ。
しかし、少しずつ強くするとか、少しずつ弱くするとかの、段階的な強弱をつけたり、繊細な表現をするのは、なかなか難しいと感じています。
また、ES110の音色は、ピアノらしい、とてもきれいなものなのですが、「月光」なんかは、ピアノの音色や響きの美しさがとても大事になってくると思います。
そこでは、やはり、少し本物のピアノとの違いは感じてしまいますね。
これはこの価格帯の電子ピアノを買ったことを思えば当然と言えば当然のことで、他の電子ピアノと比べてどうかはわからないし、私のテクニックの問題が大きいかもしれませんが…
それでも私は、KAWAIのES110を買ったことに、心から満足していますよ(*'▽')
無心になって何か―特に芸術や作品に打ち込むのは、本当に気持ちのいいことですね。
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④ピアノミニアルバム『ラプソディ・イン・ブルー』『ラ・ラ・ランド』
私は、のだめの影響で知った曲「ラプソディー・イン・ブルー」が大好きです。
オーケストラ版とか、ガーシュインが演奏するピアノ版とかを聴いて、自分でも弾きたくなり、この本を購入しました。もう今は販売されていないので、中古で。
左の写真を見てわかる通り、この本には「ラプソディー・イン・ブルー」の様々なバージョンのものが入っています。
「中級ソロ」は原曲がかなりアレンジされていますが、私にとって弾きごたえは十分。そして原曲の雰囲気を味わえるのが、楽しいです。
ドラマ「のだめカンタービレエンディング・バージョン」の方が、難易度は高かったです。より原曲に近いアレンジでした。
両方とも、原曲がかなり短くしてあります。でもやっぱりいつかは、原曲を弾けるようになりたいです(+_+)
右の写真の『ラ・ラ・ランド』は、つい最近買った本で、まだあまり弾けていないのです。
1100円で3曲の収録ということで、そんなにボリュームはありませんが、大好きな映画の曲を味わえるのが、楽しみです。
「ANOTHER DAY OF SUN」「CITY OF STARS」「EPILOGUE」が収録。
「EPILOGUE」の冒頭のあの切ないメロディー。少し弾いてみたのですが、やはり良いですね。
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↓KAWAIの電子ピアノ、ES110に関するレビューはこちら
2022年1月28日
akanees